
排水処理管理について
私たちの注射針製造には1日60t~80tの「きれい」な水を必要とします。使用する水は定期分析を行い、その「きれい」さを監視し、生産活動からは汚れた水が排出、そうした汚濁水は国の基準である「水質汚濁防止法」や「水産用水基準」で規制され、我が社は規制に適合する排水処理設備を導入、運用、監視し、月に一度分析・記録し、安全な水利用を行っています。そうした排水を利用し、水槽で金魚を飼っています。
排水処理棟2F



排水処理棟1F

金子メディックス 排水処理施設
CFS(Cyclone Frothing Separator) 低圧浮上分離型排水処理装置を導入、水の汚さを示すBOD(Biochemical Oxygen Demand:生物化学的酸素要求量)、SS(浮遊物質量)や有害物質は国の基準「水質汚濁防止法」「栃木県条例」の遵守のほか、「水産水基準」のBOD 5mg/Lにも適合、pHは常時6.5~7.5の中性を保っており、私たちは、私たちの大切な水産資源をこうした設備の運用で守っております。また、排水処理能力は最大10t/hの設備で、自動運転しています。万が一の事故の発生には、直ちに工場の排水を停止し、社内連絡網から行政へ報告し、原因及び対策を実施する組織づくりをしています。
排水処理後のスラッジ 1F

電解処理、酸処理、仕上洗浄水排水処理後のスラッジ
サイクロン式浮上分離装置により、排出水に含有のSS(浮遊物質量)分を吸着し、排水から汚濁物質を分離し、フロックをスカムとして排出、スカムは後段のフィルタープレスで脱水し写真の固体汚泥スラッジが排出されます。このスラッジは改良土として、埋め戻しや道路用盛土、地盤改良材などに再利用されています。
本社工場 最新分析データ(2022年9月9日採水)
分析対象 | 結果 | 単位 | 計量方法 | 国の基準 | 栃木県条例 | 水産用水基準 | 単位 |
外観 | 僅かに黄褐色 | N/A | JIS K 01 02 8 | N/A | N/A | N/A | N/A |
透明度 | 50以上 | 度 | JIS K 01 02 9 | N/A | N/A | N/A | N/A |
臭気 | 無し | JIS K 01 02 10.1 | N/A | N/A | N/A | N/A | |
pH | 7.6(20℃) | N/A | JIS K 01 02 12.1 | 5.8~8.6 | 5.8~8.6 | 6.7~7.5 | N/A |
BOD | 1.7 | mg/l | JIS K 01 02 21 | 160以下 | 25以下 | 3以下(最大) | mg/l |
SS | 2.0 | mg/l | 昭46環告第59号付表9 | 200以下 | 50以下 | 5以下(最大) | mg/l |
n-ヘキサン抽出物質 | 1.0未満 | mg/l | 昭46環告第64号付表4 | 5.0 | 5.0 | N/A | mg/l |
六価クロム | 0.05未満 | mg/l | JIS K 01 02 65.2.4 | 0.5 | 0.1 | N/A | mg/l |
全クロム | 0.20未満 | mg/l | JIS K 01 02 65.1.4 | 2.0 | 2.0 | N/A | mg/l |
溶解性鉄 | 1.0未満 | mg/l | JIS K 01 02 57.4 | 10.0 | 3.0 | N/A | mg/l |
ニッケル | 0.10未満 | mg/l | JIS K 01 02 59.3 | N/A | N/A | N/A | mg/l |
ジクロロメタン | 0.02未満 | mg/l | JIS K 01 25 5.2 | 0.2 | 0.2 | N/A | mg/l |
更新日 : 2023年6月20日
分析: 株式会社那須環境技術センター
分析: 株式会社那須環境技術センター